ネタ帳ではなく1本分の制作指示書を作る
動画のテーマだけでは、撮影担当は何をどの順番で撮るか、編集担当はどの文字を出すか判断できません。本記事では企画の選び方ではなく、決定済みのテーマを1本の動画へ落とす制作指示書を作ります。目的、冒頭、場面、音、素材、権利、広告表示、公開後の導線を1枚にまとめ、撮影前の質問を減らします。
機材購入より先に構成とショットを決める
YouTube公式は、Shortsをスマホだけで録画・編集・投稿できると案内しています。撮影準備では縦向き、光、背景音、ショットリストなどを確認し、作業途中は下書きとして保存できます。最初から三脚やライトを買いそろえる必要はありません。まず手持ちのスマホで短い試作を1本作り、画面の揺れ、声の聞き取りやすさ、必要な追加カットを確認してから不足だけを判断します。
場面を増やす前に動画の役割を1文にする
指示書の最上部には「誰が、視聴後に何を理解または実行するか」を1文で書きます。次に冒頭で見せる事実・疑問・変化を決めます。伝える内容を1つに絞れない場合は、動画を分けるか長尺に回します。秒数を先に埋めるより、冒頭、根拠、手順、結論の役割を決め、各場面へ必要な絵と音を割り当てます。
時間・画・文字・音・出典を同じ行にする
台詞だけの台本では、商品や画面のどこを見せるか、テロップをいつ出すか、出典をどこで示すかが担当者ごとに変わります。場面表に「目安時間・画面・話す内容・テロップ・音・素材元」を並べてください。スクリーン録画や他者の画像・音源を使う場合は、公開先で使える権利や許可を撮影前に確認します。
目的、冒頭、場面表、確認欄を分ける
制作指示書は、①目的と読者、②1メッセージ、③公開先と想定尺、④冒頭、⑤場面表、⑥必要素材、⑦出典・利用許可、⑧PRや提供関係の表示、⑨担当者と版の9項目で始めます。場面表は1行1ショットにし、撮影できない指示を残しません。最後に公開文、サムネやカバー、関連コンテンツへの導線を別欄で確認します。
撮影前レビューの例
「作業前と作業後の違いを見せる」動画なら、冒頭に完成後の画面、次に作業前、手順を3カット、最後に注意点と次の行動を置きます。各行へ画角、手元か画面収録か、テロップ、音声、素材元を書きます。20秒程度の仮撮りをして、声が聞こえるか、文字が読めるか、必要なカットがそろうかを確認してから本撮影します。
スマホ・固定場所・自然光で試す
最初の試作はスマホ、机や棚など安全に固定できる場所、日中の窓からの光、静かな室内で行えます。固定できない、顔が暗い、反響で声が聞こえないなど、具体的な問題が再現した時だけ対策を検討します。購入前にはサイズ、対応機種、設置場所、返品条件を公式販売情報で確認してください。この記事では特定商品やアフィリエイトリンクを掲載しません。
完成動画を指示書へ戻して照合する
公開前は、目的、冒頭、誤字、音量、素材権利、広告表示、公開範囲を確認します。YouTube Shortsではタイトル、公開範囲、対象視聴者などの設定も必要です。公開後は、冒頭が意図どおり表示されるか、字幕が画面UIに隠れないか、説明欄や関連動画などの導線が正しいかを実機で確認し、指示書へ公開URLと修正点を残します。
制作指示書の場面表
項目
書く内容
確認点
目的・1メッセージ
誰が何を理解・実行する動画か
1文で説明できる
冒頭
最初に見せる変化、疑問、結論
本文と誇張なく一致する
場面表
時間、画面、台詞、テロップ、音
1行1ショットで撮影できる
素材・権利
画像、音源、画面収録、出典、許可
公開先で利用可能と確認済み
広告表示
依頼・提供関係と表示文言・表示位置
動画全体から明瞭に分かる
公開設定
タイトル、公開範囲、対象視聴者、導線
実機で公開表示を確認する
ショート動画制作指示書のよくある質問
秒数は最初に決めるべきですか?
上限や公開先の仕様は確認しますが、先に1メッセージと必要な場面を決めます。不要な場面を削った結果として尺を確定すると、内容を薄めにくくなります。
三脚やライトは必要ですか?
必須ではありません。YouTube公式もスマホだけで開始できると案内しています。安全に固定できる場所と自然光で試作し、揺れや明るさの問題が確認できてから検討します。
PR表示は冒頭だけでよいですか?
消費者庁Q&Aは、動画は途中から視聴される場合があり、冒頭表示だけでは明瞭でないことがあると案内しています。案件の条件と最新の公式情報を確認し、動画全体から関係が分かる表示にします。
他人の投稿を画面収録して使えますか?
公開されていることと再利用できることは同じではありません。権利者、利用規約、許可範囲を確認し、確認できない素材は使いません。
1本1メッセージ、1行1ショット
ショート動画の制作指示書は、ネタを増やすためではなく、決定済みの企画を撮影・編集・確認できる状態へ変えるために使います。目的と1メッセージを固定し、場面表へ画・台詞・文字・音・素材元を書きます。スマホで短く試作し、権利と広告表示を確認してから本撮影へ進んでください。
判断に使った情報
-
YouTube:Shorts撮影準備
撮影前にレンズ清掃、通知停止、縦向き、柔らかい光、反響・背景音の確認、ショットリストを準備する。
公式情報 / 2026-07-14 -
YouTube:Shorts投稿設定
正方形または縦長で3分以内の動画を選び、タイトル、公開範囲、対象視聴者を設定して投稿する。第三者素材はYouTubeでの使用許可を確認する。
公式情報 / 2026-07-14 -
官公庁
事業者が表示内容の決定に関与するSNS投稿などでは、広告・宣伝・PRや商品提供を受けた旨など、事業者の表示であることを一般消費者へ明瞭に示す必要があるという確認点を参照。
公式情報 / 2026-07-16
読者コミュニティ
感想・コメントを書く
記事への感想や気づきを共有できます。個人情報は公開しないでください。